プロフィール

株式会社CDLキャリアデザイン研究所

代表取締役 斉藤尚志(さいとうたかし)

プロフィール

ディズニー流教育やキャリア開発を提供し、「個人や組織の一人ひとりにとって望ましいキャリアの実現」を支援する、「自律考動型」人材教育の専門家。
岡山県生まれ。プロ野球浜の大魔神 佐々木主浩氏、阪神タイガース監督矢野燿大氏、金本知憲氏、ゴルフ部の松山英樹氏などを輩出した東北福祉大学出身。硬式野球部に所属し、全日本大学野球選手権大会、明治神宮野球大会に出場(仙台六大学野球連盟にてベストナイン“三塁手”受賞)。2010年人材教育の専門家として独立。新入社員、リーダー向けに、ディズニー流の「自分で働く人材」の開発研究を行う。商工会議所や企業が行う研修会&講演会は常に満員御礼。大学におけるキャリア教育の授業も人気が高い。日本障がい者スポーツ協会公認「上級スポーツ指導員」としての実績も高く、監督・コーチ業に35年参画。延べ100大会・2万人以上の選手や学生に、「客観的思考」で物事を判断する「三人称思考」を伝授。「人間力」としての礎を創る。実体験から生まれた座右の銘:「百聞は一見にしかず、されど一見は体験にしかず」は伝説となる。

斉藤尚志インタビュー


貴社の事業内容とセールスポイントを教えてください。

弊社は、「自律考動型」人材教育の専門家として、「ディズニー“こころの授業”」を主宰しています。基本的には、「考動 = ①自立した業務推進 ②専門的なスキルを身につける ③自己成長できる人材」と定義しています。例えば、自己管理が出来る人。周りのことを目配り気配り出来る人。仕事に対する改善点を発見し、解決しようと努力する人などです。

業務内容は次の3分野に分かれます。

  1. キャリア開発・キャリア教育事業(研修・講演・セミナー)
  2. コンサルタント事業(医療・福祉・企業)
  3. 大学教員(人材教育・人材育成)

特に「ディズニー流人材教育メソッド」を使った企画・運営は好評です。

企業理念、事業目標、行動指針などの“想い”を教えてください。

株式会社CDLキャリアデザイン研究所(Career Development Laboratory)は、組織研修を大切にしている、「自律考動型」人材教育の専門家です。「個人や組織の一人ひとりにとって“人生の夢”を叶えるための支援をする」。私たちは常に考えています。社会の進歩・発展のためには、一人ひとりが「自分の強み」「自分らしさ」を認識することで、“人は成長する”と信じているからです。

1.企業理念:(企業が果たすべき使命、存在意義)

「個人や組織の一人ひとりにとって“人生の夢”を叶えるための支援をする」

2.事業目標:(将来のありたい姿の追求)

  1. 教育機関としてキャリア開発・キャリア教育事業に全力で取り組む
  2. 人は指示・命令では動かないが“理念”で動く
    「減点主義」から「加点主義」への意識変革が社会を変える

3.行動指針:(組織の共通の信念)

  1. 自己成長:自律的に考動する組織の仕組みをつくる
  2. 社会貢献:積極的なボランティア活動への参画と実践教育
  3. 組織尊重:仲間を認め合う5つの言葉を伝授(グランドルール)

4.グランドルール:5つの言葉

  1. 人の悪口を言わない
  2. 人のせいにしない
  3. 自分で責任を取る
  4. 他人と比較しない
  5. 感謝の言葉を忘れない

5.価値観:自分にとって大切にしている10の言葉(Mission, Passion, Action)

  1. 使命
  2. 情熱
  3. 考動
  4. 感謝
  5. 思いやり
  6. 愛情
  7. 優しさ
  8. 誠実
  9. 決断
  10. チームワーク

22年間の大学勤務を通して“教育に対する想い”を教えてください。

医療と福祉の教育現場に22年間在籍し、10年間で1万人を超える大学生の“個別指導”が大きな自信となりました。「自分にしかできない『キャリア教育』を伝えていきたい」、「若者一人ひとりに望ましい職業観・勤労観、及び職業に関する知識や技能を身に付けさせたい」との想いが更に強くなり、「キャリアカウンセラー」の資格取得を目指しました。

また、自己の個性を理解し“主体的”に進路を選択する能力や態度を育てなければ、将来を背負う若者の「エンプロイアビリティ(Employability)= 雇用され得る能力」は難しいと考えたからです。そのためには、自らが“キャリアのプロフェッショナル”になることを目標に位置づけ、独自の授業(ガイダンス、講座、セミナー等)を仕掛けました。

なぜ将来は、「独立をして研修講師を目指す」と決めたのですか?

多くの人は、人生のスタート地点が分かりません。なぜなら、どこが人生のスタート地点で、どこがゴール地点なのか、誰にもわからないからです。例えば、車のナビゲーションシステムを使って、東京から大阪まで設定したとしましょう。おそらく最速最短で、推奨ルートを案内してくれるので道に迷うことはありません。しかしながら、人生のナビゲーションシステムなどありません。つまり人生の方向性に迷う一番の理由は、どこがスタート地点で、どこがゴール地点なのかが、誰にもわからないからです。

私たちは、人との出会いや環境によって何かに夢中になります。例えば、卓球の愛ちゃんは、母親の影響で卓球を始めたので、愛ちゃんの卓球に対するスタート地点は3歳でした。そう考えると、私はプロ野球の長嶋茂雄、王貞治にあこがれて野球を始めた小学校4年生がスタート地点になります。ある人は小学校のクラブ活動で、ある人は中学校の先生の影響で、またある人は、高校、大学の友人や職場のコミュニティを通じて人と出逢います。しかし残念ながら、多くの人は“大切な人との出会いやキッカケ”に気づかないまま無常にも時間だけが過ぎ去って行き、チャンスを失っているのです。


そこで、株式会社CDLキャリアデザイン研究所では、“人生に迷わない”教育研修プログラムを“丁寧につくり提供する”コンサルタントファームを目指しています。弊社の経営理念にもあるように、「個人や組織の一人ひとりにとって“人生の夢”を叶えるための支援をする」ことを常に考えています。「一人ひとりの成長」こそが、組織や社会の成長であると信じているからです。

創業(起業)するまでの経歴、経験を教えてください。

私の人生の原点は、全て“野球”と繫がっています。小学校から大学まで一貫して“野球を人生の礎”として考動してきました。高校3年間は“甲子園”には程遠い苦い経験でした。しかしながら、大学野球の日本一を目指すため、東北福祉大学 硬式野球部に入部しました。特に大学4年次には、仙台六大学野球リーグ戦で“ベストナイン”を受賞(三塁手)。念願の「全日本大学野球選手権大会」「明治神宮野球大会」に出場することが出来ました。日本一を目指すチームの中で、「チームビルディング」の重要性を学び、実体験することで、「目的・目標」の大切さを学びました。


仕事は、「医療」と「福祉」の教育現場に22年間在籍し10年間で1万人を超える大学生の“個別指導”を行いました。その“経験値”が大きな自信となりました。そんな時に、ある転機が訪れます。大卒者3年以内の離職率が4割を超える現状に、大学教育よりも企業の社員教育に問題があると捉え、人材教育の最高峰といわれる、東京ディズニーランド(オリエンタルランド)に転職・研究することで、ウォルト・ディズニーの歴史や思想を学びながら、日々6万人以上のゲスト対応を通して、「理想の人生の原型」(仕事・愛・夢)は全て東京ディズニーランドに隠されていることを実体験しました。

株式会社CDLキャリアデザイン研究所は、2011年12月24日“クリスマスイブ”に登記しました。また、将来は教育機関での教鞭も想定し、39歳で大学院前期博士課程を修了(社会福祉学修士)。更にJCDA(日本キャリ開発協会)、国家資格キャリアカウンセラーの資格を取得し、2021年12月24日で、起業10年となりました。

「障がい者スポーツ」に38年も参画されたキッカケを教えてください。

今から38年前に、ある車イスのアスリートに出会いました。彼は車の交通事故で脊髄を損傷し人生のどん底に陥りました。自殺も考え人生を悲観するときに、ある言葉に出会いました。イギリスのストーク・マンデビル病院のルードヴィッヒ・グットマン医師の言葉
「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」
この言葉に衝撃を受け人生の原点を見つめ直すことが出来たそうです。実は私もこの言葉に「心のスイッチ」が動かされました。その後、財団法人「日本パラスポーツ協会」の上級スポーツ指導員として、監督・コーチ業に参画。延べ100大会・2万人以上の選手や学生に「客観的思考」で物事を判断する「三人称思考」を体感し伝授しています。

財団法人日本パラスポーツ協会公認 上級スポーツ指導員

仙台市障害者スポーツ協会 理事就任(~2002)

全国車いす日産カップ追浜大会にて
全国車いす日産カップ追浜大会にて

  • 1997年:全国身体障害者スポーツ大会 大阪大会:仙台市選手団 コーチ 兼 陸上監督
  • 1998年:全国身体障害者スポーツ大会 神奈川大:宮城県選手団 コーチ 兼 陸上監督
  • 1998年:全国知的障害者スポーツ大会 茨木大会:仙台市選手団 監 督 兼 陸上監督
  • 1999年:全国知的障害者スポーツ大会 島根大会:仙台市選手団 監 督 兼 陸上監督
  • 2000年:全国知的障害者スポーツ大会 岐阜大会:仙台市選手団 監 督 兼 陸上監督
  • 2001年:全国障害者スポーツ大会(身体と知的が統合)宮城大会:仙台市選手団 総監督

なぜ、そこまでボランティア活動に、全力投球できるのですか?

東北福祉大学、川崎医療福祉大学、共に福祉と医療の専門大学で22年間以上、「教育支援」に関わったことが一番の主因です。特に1995年1月17日 未曾有の阪神淡路大震災が起こりました。「福祉の大学として何をすべきか」大学内で議論を重ね、現場検証を行った結果、神戸市灘区の公園内に、2階建てプレハブ事務所の拠点をつくり(1階は学童保育、2階は学生の寝床)、1クルー2週間(20人)、延べ6チームを編成(120名)。私がキャプテンとなり、仙台から大学のバスを運転しながら4ヶ月間支援しました。

  • 1995年1月17日 阪神淡路大震災 神戸市灘区に拠点4ヶ月支援
  • 2011年3月11日 東日本大震災 仙台市内の復興支援 7日間
  • 2016年4月14日 熊本地震 食料品等復興支援 4日間
  • 2019年7月 5日 西日本豪雨 倉敷市真備町水害支援 拠点6ヶ月

2019年7月 5日 西日本豪雨のため、倉敷市真備町の河川が8ヶ所決壊し、約5.000世帯の住居が水没しました。翌日の7月6日から活動をスタート。阪神淡路大震災の経験を活かし、「真備よろず研究所」を設立。直ぐに拠点の確保とコンセプトの作成をしながら7つのチーム(①高校生・②大学生・③教育支援・④企業・⑤医療福祉・⑥I T・⑦個人)を創り活動を開始しました。

岡山県倉敷市真備町の西日本豪雨水害支援に、「真備よろず研究所」を立ち上げ、7つのチームを設立!下記の報道機関で“特別番組”が報道されました。

  1. 「テレビせとうち」様、開所当初(特番5分51秒!)
    https://www.youtube.com/watch?v=yEuTgow91mQ
  2. 「岡山放送局(OHK)」様、7つのチームを中心に(特番7分42秒!)
    https://www.youtube.com/watch?v=E5MnAo3m5eo
  3. 「街を元気にプロジェクトin真備」 真備復興イベント2019/1/27
    https://www.youtube.com/watch?v=3qCELCJovVU

研修に望むにあたり、日ごろから気を付けていることは、何ですか?

研修会では、「組織の中で自律的に考動変容できる人材育成」を目的としています。顧客である企業や受講者の現状と課題を常にリサーチし、その課題をどうやって解決していくのか、どんな研修メニューが相応しいかなど、24時間考えています。例えば、仕事について効果的なコミュニケーションやリーダーシップといったことを、どのような角度から伝えるか・・・具体的にかみ砕いて“自己投影”できるように伝えています。

また、研修会・講演会の軸である、「ディズニーの人材教育」にフォーカスしています。ディズニーはなぜ人々の心をつかむのか? 誰もが聴きたい内容です。この課題を解決していくと非常に奥深い仕組みに気づきます。研修会ではテクニックや方法論を学ぶのではなく、参加者の皆さん自らが問題と課題を見つけ出し、解決へ向けて“気付く”“論理的に考える”ことを基本に、アウトプット中心の「参加型研修」です。

現在はチームで仕事をしています。一人で活動をしていないので、心に余裕を持つことが出来ました。個々の強みが明確なので、メンバーからフィードバックを貰うことで、より早い段階で軌道修正に取り組むことが出来ます。常に新情報を共有しているので、チームワークの強みにやりがいを感じています。

今後の戦略を教えてください (経営資源、ビジネスモデルやマーケティング等)

基本的には、リアルでの研修講師の仕事がメインですが、今後は「研修講師の育成塾」を視野に入れた、「オンライン研修講師 養成講座」の新プログラムを実施します。

※「Zoom研修会」(リアル研修と同時進行 ⇒ 徹底したワークセッション)

  • Step1:「無料体験講座」(2時間)
  • Step2:「オンライン“養成講座”」のつくり方(2時間×3回)
  • Step3:「オンライン“連続講座”」のつくり方(2時間×6回)

オンラインの時代にも対応できるように再編された、「オンライン研修講師 養成講座」を、新たな軸としてスタートします。オンラインが苦手な方(Zoomの使い方が分からない)でも、「安心・安全」に受講できるように構築されています。そして最大の特徴は、「リアル」✖「オンライン」でも教えることができる、「ハイブリッド型」の講師を目指していただくプログラムとなっています。

最後に、齊藤さんの「夢」を教えてください。

「個人や組織の一人ひとりにとって“人生の夢”を叶えるための支援をする」

会社を設立して10年が経過しました。会社設立時に一番力を入れたことは、「経営理念」の明確化です。かなりの時間を掛けて創りました。それが冒頭の一行です。また、東京ディズニーランドの勤務を通して、ウォルト・ディズニーの思想を学び、日々6万人のゲスト対応の中で、「理想の人生の原型」(仕事・愛・夢)は全てディズニーに隠されていることを“実体験”したことも、大きな財産となりました。

「人は努力すれば必ず成功する」。しかしながら、「努力しても成功しないこともある」。望んでいないけど、そこには次につながる“意味”があると思います。「夢と魔法の王国」で学んだ経験値を軸に、教育者として、キャリアの専門家として、次世代に繋いで行くことが私の使命と考えています。

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