コラム

Vol.27「いろいろ教える指導が人をダメにする」

Vol.27

経営者から見たキャリアについてお伝えします。

貴重なお時間を、お楽しみ下さいませ。(^^)v

 

Today is a new day!

皆さんこんにちは!

自分の人生は自分で変えられる!

 

本日のテーマ 

「いろいろ教える指導が人をダメにする」

 

私の尊敬する大切な恩師に

高 畠 遵 宏 氏がいます。

 

 

野球を通して20年以上も

長いお付き合いをさせていただきました。

 

高畠さんはプロ野球のコーチとして30年間

セ・パ両リーグを7球団渡り歩きました。

 

かの有名なイチロー選手!

WBC小久保監督! 中日の落合選手まで!

 

数百名の選手を一流に育てました。

 

そんな高さんに現役のコーチ時代に

こんな質問を投げかけました。

 

高さんはどんな指導方法で

選手に打撃を教えているのですか?

 

それに対して高さんの答えは・・・

「何も教えない」

 

本人が苦しんで苦しんで

苦しみ抜いたときに教えてほしいと聞きに来る。

 

その時まで教えない。

人は究極の状況にならないと真剣に考えない!

 

なるほど!

それは我々ビジネスの世界でも

同じかもしれない。

 

人は強制されたり、強要されても

素直に受け入れることができないから。

 

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そこで本日は野球で学んだ極意を

3つだけお伝えします。

 

いたって普通のことですが

普通だからこそ奥が深い。

 

1.教えない方が人は育つ

基本的に人は「教えること」が大好き!

「教えること」と「相手が成長すること」は別。

明示的に教えない方が人は成長する。

なぜなら!教えてもらったやり方は

自分のやり方とは違うので“実行しない”!

ここがとても重要!

 

2.目的を明確化する

基本的に人に教えると気持ちが良い。

人は「頼られること」に大きな充実感を生む。

しかしながら・・・

「頼られること」が目的化すると人は育たない。

究極は、指導者を必要としなくなること。

 

3.教えてもらうと成長しない

一般的にはマニュアルと言う(正解のやり方)。

マニュアルを教えるとその通りしかやらない

誰でもできるのは「仕事ではなく作業」だから。

 

しかしながら有能な人材は!

やり方がよくわからないから

 

工夫してやり切る能力を身につける。

更に「新たなやり方」を生み出せる人になる。

 

教えてもらうことに慣れてしまった人は

自分で工夫しない。考えない。そこが問題。

 

やり方がわからないと仕事が出来ません。

イメージが湧かないのでわかりません。

こんな人になってしまうからだ。

 

もしかしたら高さんが言う、成長とは?

「何も教えない」ことかもしれない。

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